花火と米

本日二つの記事が気になりました。


一つは、放射能が心配で取りやめになった花火大会
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110919-OYT1T00346.htm


もう一つは、福島産の米が初出荷との話。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011091800156



花火大会の中止については、概ね批判的なブログが多いように思います。
まーたしかに復興支援の名目が、「放射能が心配で・・・」と突然打ち上げ中止となれば嫌がらせのようなものでしょう。
ワタシもこの中止の決定は残念に思います。



ところが米については、取り上げるブログの数が少ないものの、なんとなく「本当に安全なのか?」という論調が多いように思います。
もちろんセシウムの検査をし、見つからなかったら出荷をするわけですが、「大丈夫か信じられない」という意見が多い。



ワタシが思うに、花火大会の中止に批判的な多くの人でも、福島産の米を買わないと思う。
当然、花火と米は次元が違う。一緒にしてはいけない。
けど、「花火ごときで放射能が拡散するわけ無いだろう。馬鹿が」と言っている多くは、自分が福島の米を食べるか?となった場合、いくら検査結果がOKでも「やっぱりちょっと・・・」となるのではないか。




ワタシの嫁は九州産の物しか買わないと言っている。
それを止めることはできません。
「ちょっと調べれば分かる」「考えれば分かる」と言っても、そんな面倒なことはしない。第一何を信じていいのか分からないのだから。
だからできることは避ける事。
先日、我が実家(千葉)から梨が送られてきたが、それすらも放射能を疑っていた。正直腹が立ったが・・・
いくら理屈を説いてもダメ。あくまで感情の話なのだから。
愛知の花火大会は、たぶんウチの嫁のような人がクレームを出したんだと思う。



我々は福島を東北を差別している。
でも、例えば京都は大丈夫、九州は大丈夫と思っていても、外国人からは「日本は放射能で危ない」と差別されている。(実際に外国人観光客は来ない)
どれも感情の話で、科学的根拠なんて無い。


でも、ワタシは自分優先で良いと思う。自分の理屈に合わない感情で動いても良いと思う。
誰を信じようと、結果に責任をとるのは自分なのだから。
けど、その行動が誰かを傷つけるなら良くないと思う。
日本に旅行に行かないと判断するのは勝手だが、「日本は危ないから行かない」と言う奴は毒だ。



花火大会の中止は、間違いなく福島の人を傷つける。
けど、福島の米を買わないのは個人の勝手だ。誰にも迷惑もかけないし、傷つけもしない。
そういう意味で、花火大会のクレームと中止の決定は罪があると思う。





・・・感情的に言えば、ワタシは中国の米より、福島の米の方がよっぽど食べたいが。