貧富の差

ワタシは企業から派遣されて中国へ来ております。
一応赴任手当と言うのが出まして、毎月10万円ほど出ます。
「ほど」というのは日本円ではなく、人民元になる訳で、レートによって変わるのですが・・・



家賃、電話代、水道代、ケーブルテレビ代、インターネット代、は全て会社負担。
そのためこの10万円はほぼお小遣いでございます。



食費はここから消えますが、所詮中国です。たかが知れてます。


ゴルフと女遊びに熱心にならなければ結構良い暮らしができるのでございます。




中国は物価が安いですが、根本的に人件費が安いです。
日本でいえば手取りの月給12万円じゃ安いですが、こっちではかなりの高給取り。


そのため、人がかかわるサービス業のようなものは非常に安いです。
例えば、タクシー、マッサージ、家政婦、もちろん会社の従業員も。


金のある人にとっては、本当に王様のような生活ができます。
家には家政婦がいて、移動は全て運転手つきの車、毎週マッサージに行って、時々若い女の子買いに行く・・・
みたいな。


こんな生活も年収4〜500万円程度あれば出来ると思います。



しかし、やはり良い面と悪い面があり。
良い面は、やる気が起きること。
ワタシもそうですが、王様のような暮らしがしたいと思うし、そのためにも頑張ろう、どうしたら給料が上がるかと本気で考えます。
日本にいた時よりも、よっぽど前向きに色々考えています。
「金持ちになりたい。」この向上心こそ、強烈な競争力につながっているのではないでしょうか。



ただですね〜やはり日本の派遣社員の問題同様に、安い給料で働いている人にとっては、どうしたら金持ちになれるかなんて想像付きません。
さらに、中国では物価が上昇しています。しかもそれは投機によって上がっている部分も少なくありません。
すなわち金持ち連中の、金儲けの手段の結果、割を食ってるのが貧民たちとなります。
もう夢も希望も無いような・・・



はっきり言ってワタシは中国へは金儲けのために来ております。
中国人がどうなろうと知ったことじゃありません。


だいたい、安く働いてくれる人がいるおかげで、こっちが良い生活できるわけです。
王様の生活は、家来、奴隷がいてこそ成り立ちます。



中国で貧富の差はそう簡単には無くならないでしょう。
なんせ人が多く、国土も広いですから。。。


そして、王様は今の暮らしを簡単には手放したくありません。
他人の不幸より、自分の幸福に関心が向きます。
さらには、指導者層にも王様はたくさんいます。


根の深い問題ですね・・・