本当に家族が大事か?

日本板硝子の社長が辞任したそうな。


http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/enterprises/jinji/20090827-OYT8T00328.htm


理由がすごい。
「家族と過ごす時間を増やす」
これはサラリーマンですら言わない理由だろう。
しかしこれが上場企業の社長から出てくる言葉なのだから驚き。
本当の理由はどうであれ、公式にこれが理由とされているのだからフツーの感覚からしたらわからない。


読売の記事では「投げ出し」と書いてあった。
「上場企業の社長は、私人ではなく公人だ」ということを以前の会社の社長から聞いたことがあった。
それからしたらたしかに投げ出しだろう。
(中小企業の社長でも立派な投げ出しだが)



僕の会社の周りで、「家族が大事か仕事が大事か?」と言う質問をすれば、まずみんな間違いなく「家族に決まっているだろ!」と言う返事が返ってくる。でも誰も転勤や単身赴任は断らないし、毎日12時間以上の労働も平気でやる。
不況のときは、「今は不況。人が減っても補充がないのはしょうがない。大変だけどがんばろう」
景気のいいときは、「今はどこも忙しい。だから遅くまで働くのはしょうがない」
結局世の中がどうであれ、長時間労働は変わらない。


みんな本当に家族が大事なのだろうか。
僕の会社で、「単身赴任はもう嫌だから帰国させてください。」という営業マンはいない。
「帰りが毎日遅いから辞めます」という営業マンもいない。
家族が大事と言いながら、土、日曜日にゴルフをする営業マンはいる。
ちょっとおかしくはないか・・・?


日本板硝子の社長が突然やめたことに関する賛否はさておき、家族が大事と言うことを実際に示した姿勢はすばらしいと思う。