良い会社、悪い会社

僕は今の会社を辞める前提で働いているけど、本当に良い会社だと思う。
今まで5回くらい転職しているけど、どこと比べても良い会社だと思う。


一番ありがたいのは、給料の面。
特別高いと言うわけではないのだが、安心できるところが良い。
以前の会社は歩合制だったり、いちいち「給料減らすぞ」というようなことを言われながら働いてたりとか、イマイチ安心して働けなかった。
今は会社が赤字なのに、ちゃんと給料が出ている。
これはありがたい。


でも、そんな会社もいまは事務員の退職ラッシュ。
おめでた退社という例もあるけど、殆どはマイナスの理由。
ただ、一番大きい理由は人間関係。


同じ会社でも良い側面と悪い側面がある。
当たり前だけど、完璧な会社は無い。
人によっては良い面が見えるし、人によっては悪い方ばかり見える。


20代に職を転々とした経験から言えば、良い会社なんて無い。
そんなもの考え方だけだと思う。
そんな僕でも会社を辞めることを考えている。
理由はいろいろあるけど、会社の方向性と自分の方向性が違うことがある。


僕のいる会社は良い意味でフツーの会社。
だから同じようなところはたくさんあると思う。
商社なので、男は営業マン、女は事務員。
人は新卒から育てることを美徳とし、中途は基本的に採らない。(僕は数少ない例外)
新卒採用のときは、男(営業マン)を何人採るかというのが論点になる。
女性の応募は当然あるけど、営業希望の場合は採らない。あくまで事務員だけ。


結果どうなるか。多様性とは程遠い、考えが偏った組織になる。
事務員は途中で辞める前提だから、事務員に限っては入れ代わりがある。
当然外から来た人には違和感を感じる組織なのだけど、えらい男たち(営業マン)は考え方が似ているので、事務員個人個人の意見が聞かれることは無い。
その結果が、今回起きている退職ラッシュ。
今回辞める事務員たちは入って数年の人たち。この時期一気に採ったから、一気に辞め始めている。


「やっぱり女は・・・」これは社内で良く聞くフレーズ。
この言葉を聞くたびに、この会社は変わらないと思う。