低信頼社会

中国で働いているとストレスがたまることが多々あります。


ワタシは中国以外で働いたことが無いので、他の国は知りません。
まぁきっとどこでもストレスはたまるでしょうが・・・



さておき、、、中国の話。
やはり日本とは違うものでして・・・
時間を守らない。
言われたことをやらない。
自分で言ったこともやらない。
などなど・・・


まぁそりゃありますよ。




ただ、ふと考えました。
これは別に「日本人に対して特別にそうしているわけではない」と
そうなんですよね。中国人同士でも同じです。
ワタシのいる事務所は、本社が広州にあり、その出張所です。
我がスタッフも頻繁に、本社広州の中国人スタッフとぶつかってます。
結局は、「あんたは言ったことをやってない」とか、「いや聞いてない」とか・・・



議事録やメモなんて取らないところですからね。
そりゃ言った言わないは日常茶飯事でございます。



じゃあお互いの信頼関係が無い中で、なんで中国企業はやっていけるのか??
非常に疑問に思うわけです。


で、考えてみました。そして、我がスタッフに聞きました。
データがたくさんある訳じゃないですが、ワタシの見解としては、中国人は内と外を明確に分けてます。
そして、主要なポストには内側の人間をつけます。
大事なところは信頼のおける身内。
他は駒。誰でも良い。そこには安い給料の外側の人たちが当てがわれます


例えば、日本でいえば経理にあたる「財務」はまず身内です。小さな企業では奥さんとか。
だから、社長と財務と購買は身内。
営業は歩合制で金で動かす。
下々の者は言われたことさえやればいい。
こんな感じ。



まぁ悪い感じで書いてしまいましたが、、、
ワタシがこの数カ月中国にいて感じるのは、中国での商売は2つのキーワードがあるような気がします。
・原始的な資本主義
・個人のネットワーク社会


中国は何だかんだ言って資本主義社会です。
金のあるやつが偉い。他は小間使いみたいなもの。
会社の規模によっては、そこで働く労働者と、社長(オーナー)じゃ、収入は二桁違ってもおかしくないでしょう。
そうゆうところです。
働く方もわかってます。
だから、会社に期待なんてしません。文句を言えば仕事が無くなります。
やる気のある人は、さっさと仕事を覚えて独立です。
愛社精神とか意味不明でしょうね・・・



そして個人のネットワークが非常に強い。
だからかどうか知りませんが、会社には期待してなくてもネットワークは重要です。
ここはある意味良いところがあり、日本じゃお客さんでも、会社を辞めれば立場逆転です。
というか「もう関係ない」でしょう。


中国じゃ違います。
会社辞めても、個人的に良い奴だったらその後の立場がどうだろうと付き合いは続きます。
場合によっては一緒に仕事をすることもあるでしょう。





・・・と言うことで結論。
中国の企業は(特に中小企業)信頼が置ける数名で成り立っているのだろうな〜と。




良い悪いの議論はここでは無しです。
ワタシはそうゆうところにいるんだということで。理解しましょう。