日本は悪いの? 悪くないの?

中国にいると、日本と中国の歴史を勉強しないといけないな〜 と非常に感じます。
別に、歴史的な議論を吹っ掛けられたことはありませんが。
とは言え、私が住んでいるのはかつて日本が攻め込んだ国です。
満州ってどこにあったの? で、何があったの?」じゃあまずいですよね・・・



ワタシは日本人として、悪いことは悪いと認識すべきと思うし、相手の言っていることが間違っているなら「それは違う」と言わないといけないと思います。
それは、中国にいる日本人としての責任ではないかと。
しかし、ワタシはかつての敵国にいるわけで、生半可な知識ではコテンパンにやられてしまうでしょう。
というわけで勉強。勉強。



・・・なのですが、いわゆる近代史というのですかね?
ややこしいですね。




客観的な事実としては、日本は中国に攻め込んでいますし、その途中で色々と悪さをしている。
これだけ考えれば、明らかな侵略戦争かと。
けれども、植民地を拡大してきたイギリス、フランス、アメリカ、どこも自分のやったことを侵略だなんて言いません。


また、西洋列強の帝国主義国が日本のご近所まで来ている状況で、自己防衛的な部分があったと考えることもできます。
南京事件にしても、「ワタシは加害者として人を殺した」という人もいれば、「そんなものはなかった」という人もいる。
そして、ご近所さんたちの国内事情を考慮したやや誇大とも取れる言い方がある。


ということで、事実だけでなく「歴史的背景」や「各国の”事情をはらんだ”意見」なども絡むわけで、どうも一つの答えが出るわけではない。




ミクロ的な部分でいえば、戦争をしたわけだから少なからず他国の人命を奪ったのは間違いないです。
しかも、場合によってはかなり残忍な方法でやったことも有ったでしょう。
実際に中帰連のホームページでも加害者が告白しているわけで、これを嘘というのは無理があるかと思います。



しかし、「日本のやろうとしたこと、やったことが悪かったのか?」となるとなんともわからない。
日本は本当に悪だったのだろうか・・・?
この単純な問いに、頭のいい人たちでさえ極端に意見が分かれてしまう。




個人的には、一部で極めて非人道的な事があったのは事実と理解しており、その点では大いに反省すべきことはあるかと思います。
(反省という言葉に違和感はありますが)
しかし、「日本が一方的に悪かったのか?」となるとワタシは勉強が足りず、答えられません。





ワタシは中国に住んでいます。
今後中国人と色々と付き合っていかないとなりません。
もしかしたら韓国人と仕事で付き合うかもしれません。


ここもう東アジアの近代史を「知りません」じゃ済まされない環境だな〜と・・・。