熊本の田舎とTPP

TPPの議論が盛んなようですね。
ワタシ自身は製造業従事者ではありませんが、製造業相手に仕事をしているものとして、日本のTPP参加は将来をかけた重要なものと思います。


普通に考えたらメリットがあると思われるTPPですが、農業がネックになっております。
「安い農産物が入ってきたら日本の農業はダメになる」という意見ですね。
「じゃあ、今は良いのか?すでにダメじゃん」とも言いたくなりますが、さておき。



ワタシが思うのは、日本の農業に競争力が無いのか?という話。



ワタシの嫁の実家は熊本県球磨郡にあります。
鹿児島に住んでいたことも有り、しょっちゅう行っていました。
球磨郡と言うと熊本の南の方にある山の中で、これと言った産業はありません。
建設業は色々ありますが、所詮公共事業頼みです。
で、やはり農家が多いですね。
嫁の親戚も農家がいます。


この球磨郡。名産はと言うと、ぶどう、なし、いちご、メロン、米など。
近くでは栗なんかも取れます。



で、何が言いたいかと言うと、この球磨郡で取れる農産物は美味い。
ワタシは中国にいるから、中国との比較ですけど、湯前ぶどうのように美味しいぶどうは中国じゃ食べられません。
栗も、天津甘栗とか言いますけどね、熊本で取れる栗は美味い。
米も同様。そりゃあ中国でもたくさん作ってますよ。けど、やはり熊本のコメは美味い。
熊本っていいましたが、日本の農作物は本当においしいと思います。


果物の味で行ったら圧倒的に日本は美味い。「これは日本人の味覚に合っている」という問題ではなく、絶対的に美味いと言っても良いです。


事実、日本のリンゴが中国で高値で売れているという例も有りますよね。
また、和牛にしても、日本の牛肉の質は中国の牛肉と比較になりません。
中国は和牛はBSEの件も有り、輸入禁止です。
例外的に許可を持っている、マカオと香港経由で中国本土には入ってきますが、輸入業者はどこもぼろ儲けです。
高くても売れるわけですから。それほど日本の和牛は品質が高い。(もちろん中国人の金持ちが増えているという事情もあります)




農業は、工業と同じようにコピーはできません。
単純に、同じ種を使ってもダメでしょう。
それを考えれば、これら農作物の品質の高さは、有に10年以上のアドバンテージがあると感じています。





農業は、すでに品質面ではかなりの競争力があると思います。
そりゃあ農作物の関税が撤廃されれば、一部作物で打撃を受けることも有るでしょう。
また、廃業する農家も出てくると思います。



それでも、TPPは日本農業にとってプラスの面も少なからずあります。
TPP賛成の声が農家から出てきても良いのではないかと感じますね。


消費税増税子ども手当、、、これらでも反対意見も有れば、賛成意見もある。
しかしながら、TPPに関しては農家から賛成の声は聞こえません。
まぁ、外国に住んでみなければ、自分たちの品質の高さはわからないかもしれませんが・・・




農家にとってもチャンスになりうると思うのですがね・・・
存在価値が見えなくなってきた農協が、それこそ頑張ってくれればと。


あ〜もったいないなー と思うのです。