時間を守るのは本質か?

中国で仕事をしていて一番ストレスをためるのは、時間を守らないこと。
我がスタッフたちも遅刻はしょっちゅうです。
どれだけ注意しても、叱っても、怒っても効果は無し・・・
非常に頭が痛いのであります。


そんな中で、中国にいるあるコンサルタントの言葉を読みました。


日本人は確かに時間に正確だ。でもそれは開始時間であって、終わりの時間にはこだわらない場合が多い。
よって、終了時間の決められていない会議が頻繁に発生する。
また、時間内に仕事を終わらせようという意識も低くなる。
中国人は(日本人以外という意味か)仕事の中身を重視する。時間を守るのは形であって本質ではない。



というような感じだったと思います。



わかるような、わからないような。


ワタシは「今までに遅刻をしたことが無い」とは言いませんが、かなり時間は守る方だと思います。
そのため、時間を守らない人に対しては確かにストレスを感じます。
また、信頼すら置けないとも感じます。



・・・ところが、確かに「5分遅刻することが仕事に影響するか?」と言えば、「影響しない」と答えるしかない。実際にその程度じゃ影響しない。
影響があるとしたら、ワタシのストレスに対してだ。




ワタシの会社の事務員は、夜中2時までネットをし、朝会社に遅刻し、日中眠いと言っている。
これは本人の仕事に対する意識の問題であって、遅刻は結果でしかない。
仮に遅刻しなかったとしても、この仕事に対する意識は変わらない。
つい遅刻に関して咎めてしまうのですが、遅刻が直ったところで意識が変わるわけではなく・・・。






中国では営業マンは歩合が多いと聞きます。
最近その意味が非常によくわかります。


中国人は縛られるのが嫌いだと思います。
会社に対しての忠誠心は無いし、自己中心的です。


でもこれが悪いかと言うとそうとも限らない気がします。
価値観が合わないために不愉快な思いをしますが、彼らの理屈は筋が通っています。



よく、「中国に来たら中国のやり方に合わせなさい」と言う人がいます。
本当にその通りだと思います。


「あれこれ口出さないから、結果を出しなさい。結果によって給料は変動します。
ただルールはありますよ。」


と、これだけで良いのではないかと。



規則を細かくするのではなく、頭を働かせるルールを作る。


「発注は上司の確認印がいります。」ではなく、


「無駄な在庫ができたら歩合給は下がります。」


これで良いんだと思います。




これは日系企業にとっては難しいな〜〜
つい、がんじがらめにしたがる。
でも、これこそが中国でやっていく道ではないでしょうか。