営業

営業は嫌われる職業らしい。
まぁそれはわかりますよ。
ワタシも就職活動する際(もう10年以上前か・・・)、営業なんて考えていなかったわけだし。
今、営業マンとして働いているのを我ながら信じられないと思うことだってありますよ。



ただちょっと驚いたのは、先日見たネットの記事で嫌われる理由の一つに「将来性が無い」と言うのが挙げられるらしい。
そればかりはどうも合点がいかないわけで。
曰く、営業は専門性が磨かれないだとか、つぶしが効かないだとか、毎日同じことの繰り返しでつまらないだとか・・・


まぁ、毎日同じことの繰り返しと言うのは分かるには分かるが、そんなのどんな仕事でも大差ない気がするのだが。
ま、それは「将来性」とちょっと違うのでここでは置いておきましょう。



求人を見ていても、いつの時代も多いのは営業ではないでしょうか?
それだけ、「売る事が出来る人」は需要があると思うのですよね。
世の中の圧倒的多数の企業は、黙ってても売れる程のブランドは無いわけで、売る人が必要になります。
たしかに、営業マンは技術者では無いので、専門性の話を言われるとそりゃ低くなります。
けど、売るにも技術があると思うのですよね。


ワタシがかつていた高校生向けの教材販売の会社、ワタシは全くもって成績が上がらずダメでしたが、売れる人は本当に売れるんですよね。
しかもすごいのが、相手がすごいやる気をだすので、たしかに成績が上がるんですよね。
教材販売なんて怪しいですよ。市販の参考書などと大差ないのを数十万〜100万円くらいで売っていた訳で。
中には無理やり買わせる営業もいます。けど、「買わされた」と思った家庭は、生徒も大して成績も上がりません。
もちろん、そんな売り方長続きしません。
「この教材すげー!たった100万円!?」と思って買った人は確かに成績が伸びます。
もちろん、しっかり売る人はちゃんとフォローもするわけですが。


ワタシは「教材販売は怪しい・・・」という思いが抜けず、この仕事はダメでした。
なお、この会社のトップセールスマン(若い女の子でしたが)は、医療品を扱う会社を自分で立ち上げ成功しています。





インターネットの発達した今、対面販売だけが商売じゃありません。
別に旧来の営業が必ず必要な訳じゃありません。
けど、人と人とのつながりで成り立っている商売は数多くあり、それが無くなることは今後どれだけインターネットが発達しようと無いと思います。



どうゆう道に行くかは人それぞれだと思います。
ワタシも何度も、今の自分のいる業界を見て「こんな営業ダメだろう」と思いました。
けどこの業界で5年以上働いてみて、インターネットがどれだけ発達しようと、こうゆう営業の世界は無くならないと思いました。
それは確信しています。



ワタシは、自分の能力を考えて、訪問販売のセールスマンは出来ないと思います。
けど、今できるこの営業を精いっぱい頑張りたいと思います。